今更聞けない?WordPressが記事を表示する仕組みをおさらいしてみる

WordPressはオープンソースであり、それにともなって無料のテーマやプラグインも豊富にあります。また、インストールも比較的簡単で、サーバーによっては自動インストール機能を備えているところもあり、気軽に導入できるのがよいところの一つだと思います。

ブログを書いたり、CMSとして使ったり、色々な使い方ができるのも魅力でしょう。

気軽なだけに、テーマをそのまま使ってブログを書いたりしているうちはよいのですが、カスタマイズしてみたい、テーマを作りたい、機能を付け足したい、などの欲求がでてきた時や、トラブルがおきた時などに意外に基本的な事が分かっていないために大きくつまづく原因になったりということもあるのではないかと思います。

なので、今日はWordPressの仕組みについて、もう一度考えてみたいと思います。

WordPress本体

インストールを自分でした方は分かると思いますが、wordpressというフォルダにまとめられた一連のファイルがWordPressの本体です。自動でインストールした人も、ftpなどでサーバーを覗いてみると、WordPressをインストールした場所にたくさんのファイルがあるのがわかると思います。

ほとんどのファイルに「○○○.php」のように、phpという拡張子がついていますね。

WordPressは基本的にこの「PHP」という言葉をつかって作られているのです。

WordPressロボ登場〜WordPress本体

このWordPress本体の一連のファイルたちは、いったいどんな役目をしているのでしょうか。今日はWordPress本体をロボットに例えてみたいと思います。

「WordPressロボ」には、どんな命令を受けたら、どうやって動くのか、基本的なプログラムが組み込まれていると考えてみて下さい。例えば、「右を向く」といわれれば右を向き、「手をあげる」といわれれば、手をあげ、「歌う」といわれれば歌う、などという基本動作ががプログラミングされているような感じです。

WordPressでは、主に記事を表示したり整理したりする基本的な動きと、記事を書いたり、管理したりする管理画面の動きが本体で決められています。

でも、これだけではロボットは動きませんね。ロボットに、実際に動け、という命令を与えなければなりません。

これがテーマの役割のひとつです。

WordPressロボに命令する〜テーマとテンプレートタグ

WordPressで作ったブログを見る時、例えばTwenty Tenのテーマをそのまま使っていれば、トップページに最新記事の一覧がでますね。

WordPressロボに、例えば、「トップページだから、新しい記事を○件とってきて、表示しなさい」と命令してるのが、Twenty Tenのテーマです。

「まず、右を向いて、それから手を挙げて歌いなさい」とロボットに命令すると、ロボットが動き出す、そんなイメージです。

この命令は、ロボットに分かる言葉でしなければなりませんね。このロボットにわかる言葉にあたるのが、「テンプレートタグ」といわれる、WordPress独特の言葉です。WordPress本体でこれが決められているので、テーマに書いてあげる事で、記事を表示したり、カテゴリーの一覧を表示したりなどという動きができるのです。

記事はタンスの引き出しに〜データベース

さて、WordPressロボに、
「トップページに最新記事を10件、持って来なさい」
と命令したとします。

さあ、WordPressロボはどこに記事を取りにいけばよいでしょうか?

この記事がしまってあるのが「データベース」です。データベースの中には、書いた記事が整理してしまわれています。

タンスの引き出しには、冬物、夏物、下着、上着など、色々な分類の仕方で整理された洋服が入っていますね。そのように、WordPressで書いた記事は、日付、カテゴリー、タグ、様々な分類法で整理されてしまってあります。

ですからWordPressロボは、「最新記事10件」とか、「犬についてのカテゴリーから10件」とか、いろいろな命令に従って記事を持ってくる事ができるのです。

とってきたものをどこに置きますか?〜テーマとCSS

命令通り記事をとってきたWordPressロボはこの記事をどこにどのように置いたらいいのでしょうか。最終的には記事をブラウザで見られる形にしなければなりません。

記事がブラウザを使って見ている私たちに読めるようにしてくれるのが、HTMLやCSSの役目です。

テーマファイルは先ほど触れた「テンプレートタグ」とHTMLが組み合わされたPHPファイルでできています。ブラウザで表示するためにはHTMLで書かれていなければいけませんね。

最終的に出したいHTMLに「ここに記事を持ってきてね」などという命令である「テンプレートタグ」を組み合わせてあり、WordPressロボが記事をとってくると、そのテンプレートタグの部分が記事に置き換わり、よく見ているような普通のHTMLに変身するのです。

そして、それを見やすく装飾を加えたりしているのが、テーマのなかにあるCSSです。

それぞれの働きと位置に注意する

このように、色々な動きが組み合わさって、WordPressは記事を表示しています。

そして、この動きはすべて動的、という事で、誰かが見る一回ごとにこの動きが繰り返されているのです。
とても大まかな動きを書きましたが、実際はもっと複雑な動きをしています。でも、すべてが一瞬のこと。すごいですね。

このように分担作業をしているので、カスタマイズするときにも、CSSとか、テーマファイルとか、または本体の問題なのかとか、的を絞って考える事が出来ます。

でも、この仕組みに慣れないと、FTPでサーバーの中をみて、「自分の書いた記事が無い!」と慌てたり、できあがっているはずのHTMLのファイルを探してしまったり、という事がおきたりします。

まずは、このキホンのキホンをしっかり確認して、WordPressをもっともっと楽しんで下さいね。

今更聞けない?WordPressが記事を表示する仕組みをおさらいしてみる」への2件のフィードバック

  1. 仲居一平

    初めまして。
    お名前がわかりませんが、こちらのサイト大変参考にさせていただいております。

    私も、趣味の範疇なのですがTwenty Tenで細々とブログの勉強をしているものです。
    2カラムでシンプルで良いテーマは無いものか・・・
    ずっと探してきて、ようやくたどり着いた結果がTwenty Tenでした。

    しかし、私自身は法人営業マンが本職でWeb制作が専門ではありませんので、思うようなカスタマイズができずにストレスがたまる日々でした。

    いろいろ検索をして、こちらのサイトにたどり着き、久しぶりに「骨のあるブログ」を見つけることができて嬉しい限りです。

    実は、今の会社のホームページを作り替える必要があり、業者任せになるのですが、コンテンツは私が考えないといけなくなり、作ってしまおうかなってちょっと考えております。
    以前から、Twenty Tenの1カラムですっきりとした企業ホームページをWeb上でみるうちに、沸々と作りたいという欲求に駆られています。

    その際の参考になるサイトと見識のあるブロガーさんを探しておりました。

    こちらのサイト、本当に手作り感のある暖かいブログですね。
    感心してしまいました。
    また、壁にぶつかった時、知恵をお貸しいただくと嬉しいです。

    次の更新楽しみにしております。
    がんばってください。
    陰ながら応援させていただきます。

    返信
    1. webourgeon 投稿作成者

      仲居様

      初めまして。とてもうれしいコメント、ありがとうございました。
      また、年末年始のため、返信が遅れまして、大変申し訳ありませんでした。

      私も始めは独学でしたので、調べたり、試したり、失敗したりの繰り返しでした。
      やりたいことはあっても、始めの2、3歩で途方にくれてしまったり。。

      今は幸い、お仕事としてWeb制作やWordPressのテーマ作成などをできるようになりましたが、
      そのときの思いから、WordPressやWeb制作を楽しんでもらえるきっかけになれば、
      と、このブログを書いています。

      ですから、仲居様のようなコメント、とってもうれしいのです!
      これからも、がんばって書いていこうと思います。

      何かありましたら、お気軽にコメント下さいね。

      返信

コメントをどうぞ♪